「FIFA 22」ゲームプレイ ディープダイブ
2021年7月
ピッチノート
FIFAコミュニティの皆さま
FIFAのゲームプレイプロデューサー、Thomas Caleffiです。今回は、「FIFA 22」におけるゲームプレイの大きな改善点と変更点をご紹介いたします。
ᴺᴳもしくは[NG]といったシンボルやタグが表示されているトピック、機能は、次世代コンソール版とStadia版にのみ当てはまります(つまり、PlayStation®5、Xbox Series X|S、Stadiaとなります)。その点に留意しながらこちらの記事をお読みください。
新機能をすべてご覧いただきますが、まずはじめに、「FIFA 22」を開発するうえで掲げていた目標をご紹介させてください。
「FIFA 22」ゲームプレイのデザイン
開発は、「FIFA 22」のゲームプレイで実現したいキーポイントを設定することから始まります。キーポイントをいくつかご紹介いたします。
- フィードバックに基づきできるだけ多くのゲームプレイエリアを新しくし、すべてのプレイヤーに洗練されたリアルなFIFA体験をお届けする。
- 公平性 - ゲームプレイの観点から、フラストレーションのたまる状況を減らす。正しいタイミングで適したアクションを行ったプレイヤーが良い結果を得られるようにすることが、私たちの目標です。例えば、良いポジショニングを取っていれば、ブリッジやドリブルを止められるといったところです。
- ゲームのプレイ方法を増やし、様々なプレイスタイルを確立する。一番の楽しみ方というものを無くすために、ピッチ上のアクションを、今までにないほど多様的なものにしたいと考えています。
目次
[NG] HyperMotionゲームプレイテクノロジー
HyperMotionはPlayStation®5、Xbox Series X|S、Stadia版「FIFA 22」の基礎となるテクノロジーです。FIFA史上初めて、ゲーム開発における最新テクノロジーであるフルチームのモーションキャプチャーデータとマシンラーニングが組み合わされています。このテクノロジーのおかげでFIFAのリアリティが増すほか、新機能の搭載が可能となります。
[NG] 11対11の進化した試合キャプチャーテクノロジー
Xsens製のスーツを使用すれば、チーム全体の動きをキャプチャーできます。インテンシティの高い状態でプレイする22名のプロの選手たちの動きを、正確に調べることができるのです。試合を行っている人間の動きを、今までにないほど詳しく分析することが可能となり、FIFA史上最大となるアニメーションの大幅な更新を行うこととなりました。4000を超える、フットボールに関する新たなアニメーションがゲームに追加されます。
これらの新アニメーションに基づいて、チーム全体のリアルな動き、激しい空中戦、リアルな選手挙動、冷静なボールコントロールといった改善が行われています。
[NG] マシンラーニングとマシンラーニング-フロー
11対11の進化したモーションキャプチャーと、次世代コンソールおよびマシンラーニングの力を組み合わせることによって、選手のボールへのアプローチ方法を進化させることができました。870万フレーム以上もの新しいデータと多くの詳細情報を可能な限り利用して、ニューラルネットワークをゲーム外で進化させることに成功しました。そうして、「FIFA 22」におけるマシンラーニング-フローᴺᴳ のニューラルネットワークの開発が可能となったのです。
マシンラーニング-フローのニューラルネットワークアルゴリズムによって、歩幅の調整、歩調、姿勢、トランジションといったボールアプローチのアニメーションがリアルタイムに生成されます。ボールアプローチをより流動的でリアルなものにするために、マシンラーニング-フローはデザインされているのです。
「FIFA 22」で新搭載
[NG] チーム全体のリアルな動き
先ほど述べた通り、セットプレイ、シュート、スキルムーブ、パス、選手の動き、選手のリアクション、セレブレーション、ボールのコントロール、2名の選手によるヘディング、転倒、立ち上がり、ドリブル、アイドリング、肩のぶつかり合い、体を入れる動作といった4000を超える新たなアニメーションが「FIFA 22」には追加されました。これらの新アニメーションがゲームプレイの体験を彩ることで、没入感がさらに高まっています。
非常に多くのアニメーションが、新登場の、11対11の進化した試合キャプチャーによってキャプチャーされました。そのため、これらのアニメーションはPlayStation®5、Xbox Series X|S、Stadia版のみの搭載となっています。
[NG] 戦術的AI
ピッチ上の22名の選手全員のインテリジェンスと戦術的なアプローチを進化させ、求められている役割や個性、チームワークが強調されるようにしました。選手はチームメイトの動きや連携方法はもちろん、相手チームの戦術や動きも深く理解するようになります。
[NG] 攻撃
昨シーズン、ポジショニングパーソナリティが搭載されたことでアタッカーの動きが進化しました。今シーズンは戦略的AIが新たに搭載されます。アタッカーが毎秒6倍もの決断を下すようになり、選手の微妙な個性がよりよく反映されるようになります。周りの状況をよく理解し、ビルドアップ時に効果的な走りを見せるほか、スペースを見つけ出すようになります。そして、適したタイミングで適したポジショニングを取ることが多くなります。
昨シーズンと同様に、これらの動きの良さを決めるうえで、ポジショニングの能力が最も重要となります。
[NG] 守備
新搭載の戦術的AIによって、ディフェンダーが組織としてより効果的な守備を行うようになりました。フォーメーションを維持しながらピッチを駆け巡り、空いたスペースを埋め、それぞれの守備エリアを警戒し、よりリアルな守備を形成します。
昨シーズンと同様に、これらの動きの良さを決めるうえで守備意識の能力が最も重要となります。
戦術的AIの搭載によって、「FIFA 22」の選手は「FIFA 21」の時よりも個性的になります。
- 守備意識と疲労によって守備時のポジショニングが大きく変わります。
- センターバック以外の選手をセンターバックとして起用すると、守備時のポジショニングが悪くなります。
戦術的AIを搭載した最大の目的は、プレイヤーの皆さまにAIチームメイトに関してバランスの取れた体験をしていただくことにあります。今後も「FIFA 22」をモニタリングし続け、様々な手段でディフェンスを崩したり、カウンターを仕掛けられたりできるようにしてまいります。
以下の映像は開発中のもので、説明を目的として収録されたものです。
対戦用の設定切り替え
冒頭で述べた通り、「FIFA 22」の開発における大きなポイントの一つはフラストレーションのたまるシチュエーションを無くして公平性を確保することです。
特定のシチュエーションで公平性を高める方法について、プロ選手やコミュニティメンバー、FIFAのヘビープレイヤーたちからフィードバックを受け続けています。すると共通するトピックが浮き上がってきました。それは、自分の手でもっと操作したい、より高いスキルの習得を目指せるようにしたい、特定のアクションを行った際に一貫性のある結果が欲しい、といったものでした。
そこで、「FIFA 22」では対戦用の設定をご用意いたしました。一部のモードでは必須となりますが、すべてのプレイヤーがすべてのモードで対戦用の設定を適用できるようになります。
対戦用の設定切り替えで強制的に変更される設定は以下の通りです。
- コンテクスチュアルアジャイルドリブル: オフ
- オートクリア:オフ
- オートフレアパス: オフ
- オートシュート: オフ
- ヘディングアシスト: オフ
- ジョッキー: 手動
- スルーパスアシスト: セミ
対戦用の設定が常にオンになるモードは以下の通りです。
- FUT Rivals
- FUT CHAMPIONS
- オンラインシーズン
- Co Op シーズン
- プロクラブ
- アルティメットドラフト(オンライン)
- FUT フレンドリー
オンラインフレンドリーでは、対戦用の設定切り替えがデフォルトでオンとなっていますが変更可能です。
新登場の対戦用の設定切り替えはコントローラー設定画面で確認できます。オンにすると、特定の設定がオフ/オンになってグレーアウトされ、設定を個別に変更できなくなります。
試合の詳細分析
試合データと選手の成績が表示される画面が進化し、より詳しいスタッツを確認できるようになりました。自分や選手、対戦相手のパフォーマンスを詳しく分析できます。
まずは試合データ画面です。新しくなったサマリー画面では、自分と対戦相手のパフォーマンスを簡単に比較できます。ポゼッションやシュート、パス、守備といったキーポイントの詳細を確認することもできます。
新しくなった成績画面では、各選手がどのようにチームに貢献したのかがサマリーとして表示されます。各選手のポゼッション、シュート、パス、守備、ゴールキーピングといった詳しい成績も確認可能です。
これらのツールによって、対戦相手と自分の長所や短所を詳しく分析することが可能となり、皆さまのゲームプレイが進化することを願っております。
[NG] 激しい空中戦
チーム全体のリアルな動きに関するアニメーションに基づいて、「FIFA 22」では空中戦のぶつかり合いが進化を遂げています。
激しい空中戦のアニメーションはすべて、サッカー選手が実演した際に同時にキャプチャーされました。両立可能なアニメーションがシステムによって組み合わせられた後に同期されます。そうすることで妥当な結果が生まれるほか、身体の感覚が向上し、各シチュエーションで流動性が維持されます。
エクスプローシブダッシュ
エクスプローシブダッシュを使いこなすには、オン・ザ・ボールのタイミングとインテリジェンスが鍵になります。適切なシチュエーションでダッシュ(R2/RT)を入力すると選手の加速が大幅にアップします。
このメカニックにより1対1の勝負が変化します。ドリブラーは全速力でディフェンダーを置き去りにでき、ディフェンダーは距離の離れたアタッカーに追いつくことができます。エクスプローシブダッシュはボールを保有している時(ドリブル中)、もしくはボールを保有していない時に発動可能です。ボールにアプローチしている最中には発動できません。
エクスプローシブダッシュはタイミングが重要です。また、正面を向き、前に進んでいる時に効果が最大限発揮されます。前に進んでいない時、正面を向いていない時は効果が減少します。ここでいう前に進む、正面を向くというのは、対象の選手が面している直線方向を指していることにご注意ください。直線上に進行しないと、エクスプローシブダッシュの効果は十分に発揮されません。ダッシュ(R2/RT)を入力、長押しした際の通常の加速は、他のすべてのシチュエーションで等しく適用されます。
メカニックのバランスを保つために、エクスプローシブダッシュは短時間しか効果がありません。効果が徐々に小さくなり、クールダウン状態を迎えます。そして、クールダウンが終わるまで再発動することができません。
[NG] リアルな選手挙動
11対11の進化した試合キャプチャーにインスパイアされ、「FIFA 22」にはピッチ上の選手に命を吹き込み、より人間らしくするアニメーションがさらに追加されています。例えば、選手はピッチ上で会話を交わしたり、特定のエリアを指さしたりします。さらに、試合の状況をよく理解したパスを要求するようになります。
没入感と人間らしさが増した、今までにない瞬間が生まれます。エントランスでマスコットが選手たちと入場し、進化したイントロは細部まで描かれます。さらに、表情や選手のリアクション、ボールの回収シーンなど、様々な演出が増えます。
本物さながらのボール挙動
実際の試合から得られたデータに基づいて、「FIFA 22」のボールフィジクスの基礎が構築されています。ボールのスピード、カーブ、空気抗力、空気抵抗、地面摩擦、転がり摩擦がよりリアルになりました。
攻撃
新しいオフェンスの戦術
多彩なプレイ方法を実現するために、戦術と指示のカスタマイズ性を高めました。大きな変化の一つに、「FIFA 22」では攻撃の戦術が2つに分けられたことが挙げられます。ビルドアップとチャンスメイクです。この分類によって、プレイスタイルとチームの行動をより自由に決められるようになります。
ビルドアップは、ボール保有時にチームが自陣でどう動くのかを決めます。例えば、時間をかけて攻撃を構築することも、できるだけ早くボールを前に運ぶことも選べます。
ビルドアップは4つの戦術で成り立っています。
- バランス: この戦術は、攻撃のビルドアップ中にフォーメーションを維持する、バランスを重視したチームに用いられます。選手は各自の判断でサポートを行い、走り出します。
- スロービルドアップ: 選手は攻撃のビルドアップ中に、前へのスプリントを増やしてダイレクトなプレイを多用するのではなく、サポートを中心に行います。時間をかけたビルドアップで、ショートパスをつないでいくことを重視した戦術です。
- ロングボール: チームは裏のスペース、もしくはターゲットマンを狙ったボールに向かって走り、中盤を無視した攻撃を行います。スピードがありポジショニングが良いストライカーに適した戦術です。
- 高速ビルドアップ: 選手を前に走らせて素早いビルドアップを行いますが、ボールを失った際にカウンターのチャンスを与えてしまいます。
チャンスメイクは、敵陣でチームがどう動いてゴールを決めるのかを決めます。チャンスメイクは4つの戦術で成り立っています。
- バランス: この戦術は、攻撃のビルドアップ中にフォーメーションを維持する、バランスを重視したチームに用いられます。選手は各自の判断でサポートを行い、走り出します。
- ポゼッション: アタッキングサードで、選手は前に走り出すのではなく、ボールを持った選手に近づきサポートを行います。この戦術は、ショートパスを多用し攻撃のチャンスを待つチームに適していますが、相手のディフェンスラインを突破する走り込みはほとんど行われません。
- ダイレクトパス: ボール保有時にチームがアタッキングサードに侵入すると、選手はディフェンスラインの裏のスペースを狙って走り出しチャンスを作り出します。スピードがありポジショニングが良いストライカーに適した戦術です。
- フォワードラン: 選手をアタッキングサードの深い位置まで走らせますが、ボールを失った際にカウンターのチャンスを与えてしまいます。
新しい攻撃戦術を組み合わせると16種類の戦術を作成でき、それぞれに独自のメリットとプレイスタイルがあります。
戦術と指示に関する変更点は他にも多数あります。後述の守備セクションでご確認ください。
[NG] 冷静なボールコントロール
冷静なボールコントロールの新アニメーションは、ボールのコントロールをより自然にする、長めの2タッチアニメーションとなっています。選手は特定の状況で、レスポンスとビジュアルの両面においてより流動的かつ正確なトラップを行えるようになり、次のプレイの質が高まります。こうしたテクニカルなトラップを行うことで、選手は空中のボールをより正確にコントロールできるほか、ボールをうまくキープしたり、地上のボールをスピーディーにコントロールしたりできます。
これらのアニメーションはボールの勢いを抑えることができ、他のボールコントロールアニメーションよりも正確です。そのため、動作が連続した特定のトラップは冷静なボールコントロールによってのみ行えます。そして、以下の条件が満たされると実行される可能性が高くなります。
- 選手がダッシュ(R2/RT長押し)していない
- 相手選手が近くにいない
- 特定のシールディングアニメーション(L2/LT長押し)を除く
- 冷静なボールコントロールを行っている最中は、アニメーションが終了するまで左スティックを入力してはいけません。
- この条件を満たすとトラップがレスポンシブになります。左スティックを入力するとアニメーションの途中で動作がスムーズに切り替わります。
- 能力が高いほど、安定してアニメーションを発動できます。
- 空中/地上の冷静なボールコントロール: コントロール70以上、敏捷性60以上。
- シールド中の冷静なボールコントロール: コントロール60以上、フィジカル70以上。
- 能力が高いほど安定していき、先に述べた能力値の平均92が最大値となります。
ボールのコントロール
様々な場面で、空中や地上のボールをより正確にコントロールできるようにしました。
- シールディングのシステムの大部分が見直されています。選手の個性が重視され、フィジカルとコントロールの能力によってシールディングのうまさが決まるようになりました。
- ボール保有時の特定の状況で発動される、コンテクスチュアルシールディングにも当てはまります。
- 空中のボールに対するシールディングのコントロールが強化されました。シールディング(L2/LT)を行うと、フィジカルの強い選手がより安定して空中戦で勝てるようになります。
- 空中のボールに対するコンテクスチュアルシールディング:競り合い中、特定のアクションを必要とすることなく(左スティックの入力を除く)、フィジカルの強い選手がボールをシールドします。
- フィジカル85以上、もしくは相手のフィジカルが5小さい場合は75以上の選手が状況に応じたシールドを行えます。
- [NG] アクティブタッチシステムが一度に多くの状況を判断できるようになり、選手がボールをコントロールしていないシチュエーションが大幅に減ります。
- アクティブタッチシステムのレスポンスが向上し、トラップやコントロールがより正確になります。
パス
「FIFA 22」で私たちが目指したのは、グラウンダーパス、ロブパス、ロブスルーパスが、相手と味方のポジショニングやスペースなどの様々な状況を判断して出されるシステムを実現することです。
「FIFA 22」のパスで大きく変わった点をいくつか紹介いたします。
- アニメーションのリニューアル:新しいアニメーションが追加され、既存のパスアニメーションの大幅な修正・改善が行われた結果、モーションの選択がより自然になりました。
- グラウンダーパスのターゲットシステムが進化し、より適したターゲットが選択されるようになったほか、空間認識能力が向上しました。
- こちらの新システムによって、セミアシストのグラウンダーパスも進化しています。
- ロブパスとロブスルーパス:これらのパスは高さと軌道がより正確になり、状況に適したパスとなります。
- セミアシストスルーパス:コンペティティブ設定の一環として、セミアシストスルーパスの効果が昨シーズンのものから変更になります。近くて簡単なパスではアシストが効くようになり、遠くて難しいパスではアシストが減ります。遠くを狙った難しいパスでは、正確な方向とパワーの入力が必要となります。
- 視野によるアシスト:85から99にかけて、選手の視野が広いほどアシストが大きくなります。
パスに関するその他の改善点
- パスのトランジション:レスポンスが上がり、パスを途中で切り替えられるようになるシステムです。
- パスの途中で別のパスを入力すると、システムが現在のパスの処理を停止し、新しいパスの処理を行います。突然の状況変化に対応する場合に特に有効です。
- [NG] スルーパスの受け手を選択するシステムがより多くの受け手を分析できるようになるため、パスのターゲットが全体的に良くなり、受け手の選択が正確になります。
- 受け手の意識が向上し、チームメイトが自分がパスの受け手になりえるかどうかを理解するようになるため、パスの成功率が上がります。
- 個性を反映したパス:
- スルーパスとロブスルーパスの質の大部分が視野によって決まるようになり、ショートパスとロングパスの能力による影響が小さくなります。
- グラウンダーパスとロブパスの質の大部分は、ショートパスとロングパスの能力によって決まります。
- クロスの能力が高いと、ドリブンクロスとドリブングラウンダークロスのスピードが上がります。
- パスを出した瞬間の選手のスピードに応じてパスの難易度が変化します。スピードが速いほど、パスが難しくなります。
シュート
シュートに関しては様々な修正と改善を行っており、3つのポイントにおいてバランスの調整も行っています。
- 簡単な1対1の場面におけるシュートの成功率を安定化させました。
- ディフェンダーが近くにいる難しい状況におけるシュートの決定率が、状況の難易度に応じて下がります。
- 広い角度、狭い角度からのシュートの枠内に飛ぶ確率と決定率が下がり、ゴールが決まりにくくなります。
これらの場面におけるシュートは、選手のシュート能力による影響を受けます。能力が高いほど、ゴールの決定率が上がるよう新しい調整が行われています。
数々の修正と改善が行われていますが、タイミングシュートのグリーンのバーに関する変更も行われており、より安定してグリーンのタイミングでシュートを打てるようになっています。タイミングシュートのバランスを保てるよう、引き続きこちらの変更点をモニタリングし続けてまいります。
ドリブル
「FIFA 22」にはドリブルのシステムを進化させるべく、プレイを一味違うものにするメカニクスがいくつか追加されています。
- スーパーノックオン: RSを前方に2回フリック。
- 2回連続で素早くフリックするよりも、2回目のフリックでRSを倒し続けたほうが、ノックオンをした際のボールの距離が遠くなります。
- ライディングタックルタッチ:タイミングよくLSを入力するとタックルをかわせます。
- スピードに乗っている時のドリブルをよりコントロールできるようになります。タッチが細かくなるほか、ドリブル中にダッシュ(R2/RT)を止めると徐々に減速できます。
- ドリブル中のターンと抜け出しが素早くなります。トップレベルのドリブラーのタッチとクイックネスを再現したものになります。
- 選手の個性がより大きくドリブルに反映されるようにしました。特に、ダッシュ、ノックオン、プレッシャーのかかる状態でのドリブル、急な方向転換を行った際に大きく反映されます。
- マニュアル ディンクドリブルタッチ:ドリブル中にR3を入力すると、ディフェンダーの脚をかわせるディンクタッチを行えます。
- コンテクスチュアル ディンクタッチ:コンテクスチュアル アジャイルドリブルの設定がオンの場合、特定の状況でドリブルをしている際にディンクドリブルタッチが自動的に行われます。コンペティティブ設定を適用している場合は、デフォルトでオフとなります。
スキルムーブ
スキルムーブのバランス
主な目標はスキルムーブのバランスを取ることと、スキルムーブがタイミング良く、かつ正しく行われた際に最大の効果が発揮されるようにすることです。コミュニティとプロのフィードバックをもとに、以下のバランス調整を行いました。
- ラ・クロケタ、エラシコ、逆エラシコ、スクープターンのスキルムーブキャンセルを行えなくしました。
- ブリッジとディレクショナルナツメグのアニメーションスピードを下げました。
- ドラッグバックスピン、4タッチターン、ステップオーバーをキャンセル(LT + RT)できるようになります。
- RSを後方に長く倒すことで、ドラッグトゥドラッグを行えるようになります。
- ヒールトゥヒールを成功させるのが難しくなります。
- 90度からのディレクショナルナツメグの新アニメーションを追加。
ファーストタイムスキルムーブ
注目してほしい大きな変更点は、皆さまからご要望の多かったファーストタイムスキルムーブの実装です。
この実装により、向かってきたボールに対してファーストタッチを行う瞬間にスキルムーブを発動できるようになります。これまではシュートフェイクでのみ可能でしたが、右スティックを使ったスキルムーブ全般で行えるようになります。
バランスを保つため、ファーストタイムスキルムーブには以下の特徴があります。
- ステップオーバー、ボディフェイント、ブリッジ/ディレクショナルナツメグといった特定のスキルムーブは、ファーストタッチで発動できません。
- ファーストタッチで行うスキルムーブは、ボールのスピードが速い場合は特に、ドリブル中と比べてコントロールが難しくなります。
- ドリブンパスからはファーストタイムスキルムーブを行えません。
新しいスキルムーブ
- 4タッチターン: L2/LT長押し + RSを後方にフリック + RSを後方にフリック
- スキルドブリッジ: L2/LT長押し + R1/RBを2回タップ
- ファーストタイムスピン: ファーストタッチのタイミングに合わせて、L1/LB + R1/RB長押し
- スクープターンフェイク: 前方にスクープターンを行った後に、LSを逆方向に長押し
守備
ゴールキーパーの刷新
「FIFA 22」で新たにゴールキーパーをデザインする際に、3つのポイントを意識しました。安定したセーブ、アニメーションのバラエティ、キーパーの個性です。
セーブ、クロスバーの上にボールを弾く、機敏なダイブ、コーナーキックでボールをパンチングするといった、キーパーのあらゆる動作が、600を超えるアニメーションを用いた新システムによって描き出されます。
そして、新システムによってワールドクラスのゴールキーパーたちの様々なスタイルが忠実に再現されます。素早い反応を見せるキーパーがいる一方で、シュートコースを完璧に読み続けるキーパーもいれば、飛び出してあらゆるボールをセーフティーに弾き出すキーパーもいます。
守備の動き
公平で自然な結果
今作におけるディフェンス面の進化の目標は、守備の場面で、公平であり違和感のない自然な結果が訪れるようにすることです。例えば、タックルにストレスを感じているプレイヤーがいたため、後述の通りタックルバックのシステムを改良しています。
バランスの調整は以下の通りです。
- より適したタックルアニメーションが選択されるようになり、公平な結果を得られるようになります。
- タックルが成功になるボールスピードと角度が増え、ボールが味方にこぼれる可能性が高くなります。
- 選手の個性に応じて、適した状況で良いタックルが決まった時の奪取率を上げることを目的とした、ポゼッションスタイルのタックルが新たに登場します。
- 特にダッシュ中において、一般的な自動タックルが行われる距離が短くなりました。
- 相手の背後から、公平性に欠けた自動タックルが行われる場面を減らしました。
- 空中のボール(相手のフリックアップや胸トラップ)に対するタックルを強化しました。
- ブロック後にディフレクションするパターンを増やしました。
- ジョッキーをしていない時の自動ブロックが弱体化しました。
- 自動ブロックを成功させるのが難しくなり、ミスになる可能性が高くなります。
コントロールと個性
守備の結果に関するバランス調整に加えて、選手の操作や個性に関する変更も行われています。
- ショルダーチャレンジ / 封じ込め:ディフェンス時に相手の隣でO/Bをタップすると、状況に応じてショルダーチャレンジもしくは封じ込めを行えます。
- ディフェンダーの能力/個性に応じて効果が変化します。
- 手動ブロック: 選手がシュートコースやパスコースをふさいでいる最中に、シュートやパスが行われるタイミングでO/Bをタップします。タイミングが合うと手動ブロックが行われます。自動ブロックと比べて成功する可能性が高く、ボールに早く触れます。
- 個性を反映したタックル:個性に関連した勝率のバランス調整が行われています。レートの高い選手は、レートの低い選手よりもボールを奪取しやすくなります。
- 能力に基づいてタックルの成功率が上がり、アニメーション開始時のポジショニングが良くなります。
- 個性を反映したフィジカル:フィジカルが強く屈強な選手は適切な状況でタックルを試みた際に、ショルダーチャレンジと封じ込めを行いやすくなります。
- ジョッキーの最大スピード:ジョッキーの最大スピードに個性が反映されるようにしました。選手の守備意識に基づいて決まります。
- 守備意識が60から99にかけて上がるにつれ、スピードも速くなります。60未満の選手のスプリントジョッキーは最小スピードとなります。
- アシストジョッキー vs スキルムーブ:スキルムーブに対するアシストジョッキーが強化され、ジョッキー中のディフェンダーが相手のスキルに対応できるシーンが増えます。
インターセプトと妨害インターセプト
昨シーズンいただいたフィードバックの中に、タイミングもポジショニングも完璧なのに、インターセプトできないことがあるという意見が多数ありました。「FIFA 22」のインターセプトは様々な面で進化を遂げています。さらに、妨害インターセプトを新たに搭載しました。
妨害インターセプトは、ボールのコントロールとブロックを組み合わせたものです。ボールを奪取できないとしても、パスのコースを妨害することが目的です。妨害インターセプトはユーザーが操作している選手しか行えません。左スティックを、ボールやパスの受け手ではなくパスコースに向けて倒します。
ここでも選手の個性が大きく反映されます。能力によって、離れていてもインターセプトできるのか、速く反応できるのか、ボールに触れるのかが決まります。
妨害インターセプトは、試合の流れを読み、適切なポジショニングを取れるプレイヤーがその力を発揮できるようにデザインされています。
チームメイト囲い込み
今シーズンはチームメイト囲い込みに変更がいくつか加えられています。これまでと同様に、守備中にR1/RBを長押しすると、AIが操作しているチームメイトがボールホルダーを囲い込みます。
「FIFA 22」ではチームメイト囲い込みにスタミナが搭載されます。選手にはそれぞれ囲い込みスタミナがあり、消耗しきるまで囲い込みを行い続けられます。R1/RBボタンが入力されていると囲い込みスタミナが減り、囲い込みスタミナを使い切るとチームメイトは通常の指示に従い始め、数秒のクールダウンが終わるまで囲い込みを行えなくなります。囲い込みスタミナは、プレスを行っている最中のチームメイトの頭上に表示されます。
選手の個性によって、囲い込み中にボールホルダーにどれだけ近づけるか、どれだけしつこく囲い込めるか、囲い込みスタミナの量、スタミナが回復するまでのクールダウンの時間が決まります。これらの値を決める能力は、守備意識と残りのスタミナです。
チームメイト囲い込みの目標は、ワールドクラスの守備的なミッドフィルダーが攻撃に重点を置いたアタッカーのような選手よりも、相手を安定してうまく抑えられるようにすることにあります。
選手切り替え
「FIFA 22」ではプレイヤーが様々な方法で選手の切り替えを行えるようにしたいと考えていました。というのも、プレイヤーによって選手を切り替える際の優先事項が異なるからです。アイコン切り替えや選手ローテーションといった、4つの新しいオプションを用意いたしました。
アイコン切り替え
狙った選手を確実に選択できる、新しいタイプの切り替えです。アイコン切り替えをオンにするには、守備中にR3を押し込みます。選手4名の頭上にUIが表示され、それぞれに以下のイメージのような方向が示されています。
R3を押し込んだ直後に、選手の頭上のアイコンに示された方向に右スティックをフリックすると、選手の切り替えが行われます。
コントローラー設定に、アイコン切り替えをオフにするオプションも用意されています。
その他の切り替えオプション
- 選手ローテーション: 右スティックを使った切り替えの新しいオプションです。次の選手への切り替え表示を移動させ、選手を仮の状態で切り替えた後に、確定させることができます。狙った選手を選択できたら、手動切り替え(L1/LB)を入力して確定させます。
- インジケータの移動は、操作中の選手の位置を基準に行われます。
- 自動切り替え: 浮き球とルーズボールの切り替えオプションに加えて、2つのオプションを新たに用意しました。浮き球のみ自動で切り替えるものと、ルーズボールのみ自動で切り替えるものです。
- 自動切り替えが全部で5種類(手動と自動を含む)になり、自分に合ったものを選べるようになりました。
ディレクショナルクリアとテクニカルクリア
今シーズンはディレクショナルクリアが新たに登場します。成功させるにはスキルが求められますが、従来のクラシッククリアと比べて、選手をより自由に操作できるようになります。さらに、ゴール前でボールをより効果的にクリアできるテクニカルクリアも新たに追加されました。
- ディレクショナルクリア:クリアに関する新たなデフォルトオプションです。ボールになるべく早く触れようとしつつ、左スティックを倒した方向にボールが飛ぶようにクリアを行います。こうしたクリアも、自陣ゴールを狙ったクリア、他の選手を狙ったクリア、大ピンチを迎えた際のクリアといった特定の場合ではアシストを受けます。
- 参考までに、従来のクラシッククリアは左スティックの入力やパワーに関係なく行われ、選手は方向を気にすることなく最も早く行えるクリアを行います。
- テクニカルクリア:R1/RB + O/B - ボールを前方かつなるべく遠くに蹴り出そうとする、新登場のメカニクス。キックの方向は常に前方(ターゲットなし)で、入力した方向がある程度意識されます。
- テクニカルクリアは、自陣のペナルティエリア付近でボールを持っていて、ボールを遠くに蹴り飛ばして時間を稼ぎたい時に有効です。
- テクニカルクリアはピンチであるかどうかを考慮しません。ボールに触れるのが遅くなることがあるほか、相手にボールがわたってしまう可能性も、試合終了直前のゴールライン上のクリアに失敗してしまう可能性もあります。
戦術と指示に関するその他のカスタマイズ
先ほどご紹介した新しい攻撃戦術のほかにも、自分のプレイスタイルに合ったカスタマイズを行えるよう、戦術や指示に様々な変更を行っています。
- 深さと幅のスライダーが1から100までになり、より細かいカスタマイズが可能になります。
- CDMに対して"自由に動く"指示を出すと、レジスタとしての役割を課すことができます。ポゼッションやビルドアップの最中に、ボールホルダーに近づいてサポートを行ったり、ディフェンスラインに降りてきてパスをもらったりします。
- センターバックかサイドバックに"ステップアップ"の指示を出すと、ポジションを離れて、フリーの状態でボールを受けられそうな相手選手を厳しくマークするようになります。"ポジションにこだわる"指示の正反対にあたるものです。
- センターバック(ディフェンダーが3名か5名のフォーメーションのみ)に"オーバーラップ"の指示を出すと、正しいポジションについている時にサイドをオーバーラップし、攻撃のサポートを行います。
ピッチ全域
[NG] 臨場感あふれるゴールの瞬間
昨シーズンに引き続き、新しい選手アニメーションやムービーなど、様々なシーンが追加されています。盛り上がる観客、様々な角度のカメラ、相手キャプテンのリアクション、選手のユニークなセレブレーションなどが組み込まれた、今までにない数々のシーンを体験できます。
進化したゴールの瞬間によって、ゴールが喜びに満ちたものになります。現実の選手たちがそうであるように、喜びを爆発させる選手をはじめ、サブ、監督、観客、すべてが一つになった最高の景色が待っています。
選手の移動
「FIFA 22」では、選手の移動とスピードにも数々の変更が行われています。
- トップスピードの上昇:この変更により、プロのサッカー選手のスピードがよりリアルに再現されます。選手たちはトップスピードに到達するまで、今まで以上の距離を走らなくてはいけなくなります。
- スピードの遅い選手にもメリットがあります。短距離においては、従来よりも少し速く走れるようになります。しかし、速い選手を相手に長距離を走ると、これまでと変わらず遅さが目立ちます。
- 減速のコントロール:能力が高い選手は、ドリブルやトラップに切り替わる際に減速を素早く行えます。
- 敏捷性、コントロール、ドリブルの能力がそれぞれ80以上の選手のみ、減速のコントロールを行えます。
- スター選手の新移動アニメーション:スプリント中のPhil Fodenやドリブル中のSon Heung-minなど、特定の動作を行う選手数名に新たなビジュアルが追加されました。
- アバターのランニングスタイルが、Christian Pulisicをはじめとする50名以上の選手に割り当てられ、選手の動きがより現実に近いものになりました。
セットプレイ
「FIFA 22」のセットプレイは、ビジュアルやメカニクス、挙動など、様々な面で進化を遂げています。
ゴールキック時に選手がよりアクティブになるといったダイナミックなアクションが増えているほか、フリーキック時のマークがより自然になり、攻撃時のセットプレイのポジショニングがバラエティに富んだものになります。フリーキック時のアタッカーのスプリントが進化したほか、キッカーに対するサポートが増えました。
ビジュアルの変更:
- [NG] フリーキック時の壁のビジュアルが新しくなりました。躍動感の増した選手たちは試合の状況を理解した動きを見せ、ボールを目で追うようになります。
- フリーキックとPKのアニメーションが新しくなります。
- David Beckhamのフリーキック:ユニークなアニメーションが追加され、David Beckhamの象徴的なフリーキックが再現されます。
セットプレイに関する他の変更点は、メカニクスに関するものです。
- ハングオンクイックフリーキック:クイックフリーキックの最中にR2/RTを長押しすると、数秒長くボールを押さえることができ、チームメイトがポジショニングを取る時間を確保できます。
- スローインの変更点:スローインが進化し、相手選手の位置が考慮されるようになった結果、精度が増してボールを所持できる可能性が高くなりました。
- Co Op時のキッカー変更:フリーキックを蹴るプレイヤーは、R3+L3を入力すると別のCo Opプレイヤーにキッカーを譲ることができます。チームメイトと役割を分担できるようになります。コーナーキック、フリーキック、PKの時には変更できますが、PK戦の時には変更できません。
- 事前に味方を呼ぶ/押し上げる:ゴールキックの開始前にR1/RB、L1/LBを入力すると、選手がそのポジショニングを取った状態で開始できます。
- 巻いたフリーキックの精度:特にサイドスピンを大きくかけた際の、フリーキックの精度が上がりました。
- スピンの量、カーブとフリーキックの能力、タイミングを合わせて蹴ったかどうかによって精度が決まります。
CPU AI
ゲームをプレイするにあたってCPU AIの存在は欠かせません。多くのFIFAプレイヤーにキャリアモードやFUT Squad Battlesをお楽しみいただいております。
コンペティターモードの調整
挑戦することが好きなプレイヤーのために、コンペティターモードのCPU AIのディフェンスを新しくしました。私たちが脅威ベースの守備と呼んでいるもので、CPUがマークすべき選手、追いかけるべきオフザボールの選手、抑えるべきドリブラーを正確に判断するようになります。脅威ベースの守備が搭載されたことで、コンペティターモードがより挑戦しがいのあるものになります。攻撃面が置いてけぼりにならないよう、スペースベースの攻撃を搭載しオフェンスにも調整を加えています。コンペティターモードのCPU AIがスペースと、ドリブルやパスを行うべきタイミングを正確に理解するようになります。決定的なスルーパスを通してきたり、ペナルティエリア内で正確なクロスを曲げてきたりするようになります。
プレイヤーベースの難易度
プレイヤーベースの難易度は、CPU AIと対戦する時の新しい設定です。例えばPSGを相手にするとき、Mbappéはその能力の高さから、危険な選手として際立ちます。同様に、レートの高い選手が揃った相手チームが、レートの低い選手を起用してきた場合、その選手たちを相手にしたタックルは成功しやすく、ドリブルは突破しやすくなります。
基本的に、プレイヤーベースの難易度によって各選手の手強さがそれぞれ異なるものになります。例えば、難易度プロで平均的な強さのチームを相手にしたとします。その中にいるMbappéはより高い難易度(ワールドクラス)の選手のようなパフォーマンスを発揮しますが、チームメイトは難易度プロ、もしくはそれ以下の選手のようなパフォーマンスを見せるのです。
さらに、すべての難易度のバランスを調整し、各レベル間でより差別化された難易度と試合展開を楽しめるようにしました。
フィジカルプレイ
今シーズン、他に進化させたエリアは選手のフィジカルです。デュエルの結果が公平になることを念頭に置いています。こうした目的を果たすべく、以下の変更が行われています。
- フィジカルが及ぼす影響を大きくしました。フィジカルコンタクトがある場面で、フィジカルの差が強調されるようになります。
- よろめきや転倒の判定が正確になって不自然な展開になることが減り、タックルされたり、つまずいたりした際により公平な結果が生じます。
- パス、シュート、タックルバックの改善点:
- タックルバックとは、ディフェンダーに良いタックルをされたにも関わらず、アタッカーがボールをキープしたままであること、もしくはボールを取り返すことを指します。
- ゲームの公平性を優先するため、タックルバックが発生する回数を減らす変更を行いました。こうした変更は特定の状況でビジュアルがよりリアルになるだけではなく、ディフェンダーに納得のいく体験をもたらすことになります。
- パスとシュートの改善:相手選手が背後にいる場合、シュートアニメーションが途切れないことが優先されます(すでにタックルされている場合を除く)。ビジュアルがよりリアルになるだけでなく、アタッカーに納得のいくシュート体験をもたらすことになります。
- タックルバックとは、ディフェンダーに良いタックルをされたにも関わらず、アタッカーがボールをキープしたままであること、もしくはボールを取り返すことを指します。
FIFA能力
昨シーズン導入されたFIFA能力の値を増加させました。キックオフ、オンラインシーズン、オンラインフレンドリーで適用でき、選手の個性をより強く感じられるようになります。
以下の能力が、選手のポジションに基づいて調整されます。
- アタッカー (フォワード/ウィング)
- 加速 +8、ダッシュ速度 +8
- ポジショニング +10、決定力 +8、シュート力 +8、ロングシュート +6
- 敏捷性 +8、バランス +4、リアクション +6、コントロール +6、ドリブル +8
- ミッドフィルダー (セントラル/攻撃的/ワイド)
- 加速 +8、ダッシュ速度 +8、ポジショニング +8
- 視野 +8、ショートパス +8、ロングパス +8
- 敏捷性 +8、バランス +4、リアクション +6、コントロール +6、ドリブル +8
- ディフェンダー/守備的ミッドフィルダー
- 加速 +8、ダッシュ速度 +8、積極性 +6
- 視野 +4、ショートパス +4、ロングパス +4、リアクション +6
- インターセプト +10、守備意識 +10、タックル +10、スライディング +10
- ゴールキーパー
- ダイビング +8、ハンドリング +6、GKキック +4、反射神経 +8、GKポジション +6、リアクション +8
その他の変更点
「FIFA 22」の注目していただきたい他の変更点は以下の通りです。
- [NG] ネットフィジクスによってネットのしなやかさ、弾力、揺れがよりリアルになります。PlayStation®5のハプティックフィードバックやオーディオを組み合わせると、ゴールのインパクトをより強く感じられます。
- アシストをオンにできるモードにおいて、アシストヘディングの精度が上がり、その一貫性が増しました。
- "タイムチェック"、"ショートポイント"、"2人でティータイム"といった複数のセレブレーションが新たに追加されています。
- 世界的な人気を誇る選手たちの固有セレブレーションを追加し続けています。
「FIFA 22」のゲームプレイに関する変更点は他にもあります。今後のディープダイブで紹介する予定です。
- キャリアモードとプロクラブのゲームプレイPERK
- VOLTA FOOTBALLのスキルメーターと固有アビリティ
コミュニティ、タイトルアップデート、ライブチューニングツール
FIFAサイクル中に寄せられたフィードバックに適切に対応するために、複数のチームが懸命に作り上げた機能を用意いたしました。その名もライブチューニングツールです。
「FIFA 22」では、ゲームプレイの特定のエリアの修正をライブチューニングツールを使って行えるようになります。そして、プレイヤーの皆さまに正式なタイトルアップデートをお願いすることなく変更を実装できるのです。変更をより早く、より頻繁に行えるようになるほか、ゲームのバランスを簡単に調整し続けられるようになります。
ライブチューニングツールによる変更点は、リリースノートやタイトルアップデートと同様に記録され、追跡できます。ライブチューニングツールによる変更点をチェックするために、EA SPORTS FIFAトラッカーをブックマークに登録しておいてください。
例えば、様々な理由でリリースするまで2か月かかっていたような小さな修正が、FIFAにとって意味のあるアップデートの場合、テスト後の早い段階でリリースできるようになるのです。
ただし、ライブチューニングツールではアニメーションやコードを修正するような変更を行えない点にご注意ください。こうした変更は通常、数字を調整するだけでは行えません。こうした変更を行うためには、たとえゲームプレイに関係のない変更であっても、これまでと同様にタイトルアップデートが必要になります。
「FIFA 21」のシーズンを通して、フィードバックをお寄せくださった皆さまに感謝申し上げます。皆さまのご支援、ご協力、ご提案に基づいて私たちはゲームの開発を行っております。ご覧の通り、皆さまから寄せられたフィードバックに基づく変更点や改善点が非常に多くあります。今後も、可能であれば動画を例として添付し、私たちにフィードバックをお寄せください。
「FIFA 22」ゲームプレイのディープダイブビデオ
ゲームプレイに関するディープダイブをお読みいただき、誠にありがとうございました。「FIFA 22」で実装される変更点を、楽しみながらご理解いただけたでしょうか。「FIFA 22」に関する他のディープダイブも、楽しみにお待ちください。
Thomas Caleffi、Gabriel Zaro、Goran Popovic、FIFAゲームプレイ開発チーム
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ゲームチームのメンバーによるFIFAの解説は、ピッチノートのページでご確認ください。
FIFA 22 Ultimate Teamのシーズンは10月1日に開幕。8月11日までにFIFA 22 Ultimate Editionを予約**すると、FUTヒーロー選手やワンズトゥウォッチ選手といった様々な特典を必ず入手できます。
注: この記事は開発チームの取り組みについて解説したものです。皆さまのゲームプレイ体験を改善するために引き続き取り組んでいくため、今後ゲームに調整を加えた場合、この記事の内容が当てはまらなくなる可能性があります。
「FIFA 22」はPlayStation®5、Xbox Series X|S、Stadia、PlayStation®4、Xbox One、PCで予約**受付中です。
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