モバイル環境で「SimCity BuildIt」を開発する
「SimCity BuildIt」は、定番街作りゲームのエッセンスを手の中で楽しめるようにしたもので、あなたは夢の大都市の市長としてゲームをプレイします。
クリエイティブ・ディレクターのペトリ・イコネンはモバイル向け「SimCity BuildIt」の制作にあたり、プレイヤーの協力を仰ぎました。彼に詳しく話を聞いてみましょう。
フランチャイズの名に恥じないゲームを作る
「SimCity」は本当に偉大なフランチャイズなので、必然的に「SimCity」らしさをできるだけ残しつつ、自由に楽しめるサンドボックス系の街作りシミュレーションという方向性を保つことになりました。
その一方で、モバイルデバイスでも楽しく遊べるように、タッチ操作やモバイルゲームにおける典型的な遊び方への対応に焦点を合わせる必要がありました。こうした状況でデザイン上のジレンマが数多く生まれてしまい、特に嗜好もデバイスも異なる非常に幅広いユーザー層への訴求を目指していたせいで、作業は難航しましたね。こうした数々のジレンマを解決するため、色々な機能を実装しつつ磨きをかけて、面白く分かりやすいゲームにしていきました。分かりやすい例が道路です。シンプルに思える要素ですが、実際にはプレイヤーがゲームで道路を正しく作る方法が分かるまでに、非常に長い時間と試行錯誤を要しました。
フィードバックが果たす役割
プレイヤーのフィードバックは非常に重要です!今作の開発では多くのユーザーテストを実施し、様々な要素をフィードバックに基づいて抜本的に変更しています。
例えば、イベントのシミュレーションレベルの情報が、ゲーム上にきちんと反映されていないことが分かりました。そこで市民が発する吹き出しの数を増やし、ユーザーインターフェースから街の問題を伝える手順を繰り返すようにしました。他には、ゲームには有意義な選択肢が十分に用意されていないとプレイヤーが感じていたこともありました。このフィードバックに基づき、各種のサービス施設の機能デザインを改めました。話をまとめると、プレイヤーのフィードバックはとにかく非常に重要だ、ということですね。
ゲームの改善について
私たちはコミュニティーの意見に慎重に耳を傾けることで、非常に素晴らしい沢山のアイデアをいただきつつ、開発に戻ってはそれらの意見を活かしゲームを改善してきました。例えば、住宅施設のアップグレードをスキップする機能やフレンドを訪問するとギフトがもらえる要素の追加、貯蔵センターのサイズの拡張、iPhone 4への追加対応などが挙げられます。
開発者のプレイスタイル
私はすごく実験的な市長ですね。都市デザインを色々いじってみたり、レイアウトを変えてみたり、取り壊しや再建といった要素が好きなんです。今はまだトーキョー・タウンでプレイしていて、新しい災害を色々と試して遊んでいます。自分の都市では今後しばらく、ビーチエリアの開発に力を入れるつもりです。
私のアドバイスはシンプルです。あなたの選択によって、あなたがどんな市長であるかが決まります。どんなものでもいいので、自分が夢見る都市を作ってください。
この記事は、EA.comのニュースコーナーに掲載されたものです: http://www.ea.com/news/taking-simcity-to-mobile