共和国の英雄たち

「千代以上も続いたジェダイの騎士たちは共和国の平和と正義をずっと守ってきたんだ。ただすべては帝国軍に…覆されたよ」

– オビ＝ワン・ケノービ

戦争で銀河系が二分されたことにより、オビ＝ワン・ケノービやアナキン・スカイウォーカーといったジェダイの騎士たちは、クローン・トルーパーの軍団を率いてクローン戦争に加わった。共和国グランド・アーミーに司令官が不足していたこともあり、ジェダイ・ナイトやジェダイ・マスターが将軍に任じられる中、パダワンたちも激しい戦闘の中で訓練を受け、部隊の指揮官へと鍛えられていった。これは平和の守護者としてのジェダイのあり方に外れるものであったが、秩序を守るためにはやむを得ないとみなされた。

クローン戦争における武力による争いと政治的駆け引きの中で、ただ一人にして邪悪なるシス卿、ダース・シディアスが力を手にする。シディアスは表向きには共和国最高議長シーヴ・パルパティーンを名乗り、両陣営はシディアスによって操られていた。一連の出来事のほぼすべてはシディアスの大いなる計画にもとづくものであったのだ。

そしてクローン戦争が終わりを迎えようとする中、ダース・シディアスの支配のための計画はついに成就した。

暗黒時代の始まり

「ダース・ベイダーというジェダイの騎士がいた。わしの弟子の一人だったが悪に走り、帝国軍と組んで騎士たちを次々と殺していった」

– オビ＝ワン・ケノービ

メイス・ウィンドゥに率いられたジェダイ・マスターたちは、シス卿としての正体に気づき最高議長を捕らえようとした。多くがその力の前に倒れる中、マスター・ウィンドゥだけがシディアスを追い詰めることに成功する。しかしウィンドゥはアナキン・スカイウォーカーにより武器を奪われ、シディアスによって滅ぼされてしまった。ダース・シディアスは長年をかけてアナキンを操り、みずからの味方につけていたのだ。

アナキン・スカイウォーカーはダークサイドに落ち、その闇から生まれたダース・ベイダーに存在をとって代られた。ダース・シディアスはジェダイを共和国の裏切り者と呼び、オーダー66を発令した。共和国軍のクローン・トルーパーに埋め込まれた神経チップに刻まれた、ジェダイ抹殺のための秘密命令を発動したのである。その瞬間、銀河全域でクローン・トルーパーたちがジェダイの将軍たちを裏切り、その命を奪っていった。ジェダイ・オーダー破壊の命令を受けたダース・ベイダーは、クローン・トルーパーとともにジェダイ聖堂に乗り込み、中にいた全員を抹殺した。

ダース・シディアスは元老院を操り、ジェダイが共和国の支配を握るため、自身の暗殺を試みたと信じ込ませた。そして彼らの恐れを利用し、共和国を自身を皇帝にすえた第1銀河帝国へと作り替えた。

銀河各地に散らばるジェダイの生き残りたちは身を隠した。彼らを裏切り者と呼ぶ帝国からその正体と力を隠し、ジェダイ・オーダーからの最後のメッセージを脳裏にこだまさせながら…

希望

「私はマスター・オビ＝ワン・ケノービ。残念な報告だ。帝国の邪悪な暗闇に、我々ジェダイも共和国も飲み込まれてしまった。これは粛清を生き延びたジェダイへの警告と励ましだ。

フォースを信じよ。

聖堂に戻ってはいけない。時代は変わった。いま未来は不確かなものとなった。全員が試されている。われらの信念、信頼、そして友情。だが耐え抜かねばならない。耐えればいつか新しい希望が生まれてくる。フォースとともにあらんことを

– オビ＝ワン・ケノービ

この暗い時代、銀河のはるか辺境の惑星ブラッカで、一人の若者カル・ケスティスが工業地区で隠れるように生きていた。たとえ忘れようとしても決して逃れられない、失墜したジェダイ・オーダーのパダワンという過去。帝国の目はいたるところにあり、銀河における帝国の締め付けは増し続けていた。帝国のジェダイ・ハンター、尋問官はつねに隠れたジェダイを探し続けている。フォースの使用を見られたならば、彼に安全な逃げ場所など残されてはいない。

残されているのは、立ち上がり、運命をつかみ取る道のみ。はじまりの時は近い。いまこそジェダイになれ。

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