Forgotten Hollowのヴァンパアの始祖ヴラディスラウスの日記
2017-01-17
SimGuru George
「The Sims™ 4 Vampires」(※)ゲームパックの発売が1月24日に迫る中、Forgotten Hollowのヴァンパアの始祖、ヴラディスラウス・ストラウドについてご紹介します。(日本での配信日時は異なる場合があります。) 今回、私たちは貴重な彼の日記の一ページを手にすることに成功しました…
ヴラドだ。今日も日記を記そうと思う。
この日記を記す習慣は私にとって欠かせないものとなった。Forgotten Hollowで200年を過ごす中で、この日記がどれだけ過去の日々を思い出す助けとなってくれたことか。長き時を生きるヴァンパイアには優れた知恵が必要なのだ。
今日は午後4時半、やや早くに目が覚めた。とはいえ私は元から早起きなほうだ。棺桶を早めに出て、憎き太陽の光が山の向こうに消えゆく様を眺めるのが好きなのだ。朝食代わりにブラッドパックを手早く飲み干した。
そして陽が沈み始めると同時に日々の日課を始めた。私の一日はパイプオルガンで陰鬱な調べを奏でることから始まる。長い時を経るうちにパイプオルガンの腕も随分上達したものだ。忌まわしき太陽が空より姿を消すと、外に出て屋敷の敷地を散策して回った。墓石の列を潜り抜け、墓地を進むのに霧の形態は至極便利だ。濃く立ち込めた夜の霧が私の動きをすべて覆い隠してくれる。私は夜のこの時をひと際愛している。ブラッドフルーツの木が淡い紫の光を放って闇に浮かび上がり、シグザムカトリグサが宙の虫を捕らえて陽気に咀嚼する音が耳を悦ばせる。しかし、時が止まるのは一瞬。すぐに町の広場から聞こえてくる夜を過ごす人々の喧騒によって時計の針は動き出し、私は自分が渇きを覚えていることを思い出した。
丘を下って広場にたどり着いたのは午後8時をやや回った頃。ナルシストのつもりはないが、私は広場の中心、町のすべての中心に立つ自分の像を見るのが大好きだ。町の普通のシムたちは、その像を私の曾祖父ヴラディスラウス・ストラウド1世の物だと信じている。しかしここに住まうヴァンパイアたちは本当の事を知っている。この私こそが、この町を築いた始祖であり、今も町を治め続けているのだと。広場で腰掛け、ハンサムな像を眺めているうちに目当てのものがやってきた。夜遅くの散歩に滝を目指す、何も知らない2人のシムだ。
私は素早く霧となって姿を消し、彼らのすぐそばに再び姿を現した。そして闇の力を振るって意識を操り、男の方を眠らせ、彼の連れに首筋を差し出させた。ああ、新鮮なブラッドに勝る甘露はない!
しかし、私の悦ばしき食事は、カレブとリリスの忌々しいヴァトーレ兄弟によって邪魔されてしまった。突如現れた彼らは私のかけた催眠を解き、古来よりの伝統にしたがい渇きを癒すのではなく、代わりの手段を取れと講釈をたれてきたのだ。それにとどまらず、私の着る服から衛生習慣にまでケチをつけはじめ、公衆の面前で私の闇の住人としての姿まで明らかにした。灰色のコートの何が悪いというのだ!どんな時でもエレガントにマッチするではないか。私は同じ物を100は揃えている。趣味の何たるかを私が知らぬはずがない。
まあいい、わき道にそれた。問題は、私の夜を台無しにした彼らには、相応の立場を教えてやらねばならぬということだ。そして古式ゆかしく決闘で決着を付けることにした。月こうこうたる真夜中、わが屋敷の前でとても穏やかとは言えぬヴァンパイアの決闘に挑む。宙でぶつかり合った我らが、ともに地面に落ちたとき勝者は決した。予想通り、そして過去すべての戦いと同じく私の勝ちだ。カレブはついに降参すると、すごすごと丘下の彼の家へ引き返していった。ニンニクの一つも用意せずに、私ほどの巧者相手に勝ちを望むなど無謀が過ぎる。
思わずして時は経ち、早くも夜明けが近づいていた。そこで私は闇の瞑想で活力を補充すると、残り数章となったエンサイクロペディア・ヴァンピリカの読了を目指した。(ちなみにこの本は大変興味深いと同時に役に立つ知識が数多く含まれている。) もちろん、そこに記されている多くの事が私にまつわる。日が昇り始めると私は地下室へ下り、この日記を手早くしたためると、棺の蓋を閉じて、今日も再び短くも深い不死者の眠りについたのである。
…
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※プレイには「The Sims 4」ゲーム本編(別売)と、すべてのゲームアップデートの適用が必要です。