愛の物語:とあるシムのおとぎ話
ガラスの靴と毒リンゴ、それは私たちが愛とロマンスをイメージするときの定番の一つです。お姫様と妖精のおばあさんのおとぎ話には辟易なんて人もいるでしょう。けれど、おとぎ話のような素敵な結婚式には、誰もがあこがれているはずです。定番と言えば、いじわるな異父姉妹、勇敢な騎士、捕らわれのお姫様もそうです。
けれども、現実の世界を舞台に考えると、どれもこれも、ありきたりで出来すぎたお話にしかなりません。というわけで、今回は、シムズ的ロマンスのエッセンスを加えつつ、この使い古された愛のおとぎ話を新しく作り替えてみたいと思います。そう、これはすべて愛の物語なのです!
むかしむかしあるところに…
...チャドという名前のシムがいました。彼はふつうの男でしたが、忙しい生活を送っていました。
ソーシャルメディアのキャリアを追求しながら、余暇には料理スキルも研究。時にパーティーを開き、時に友達たちがそこに現れ、時に一緒に楽しく過ごしました。
チャドは今の人生に満足していました。何も、あるいは誰も、求める必要のない日々でしたが、皆さんも知っての通り、恋は思わぬ時にこそやって来るのでした。
それは晴れた日。ジョギングをしている彼女を見て、目を奪われてしまったのです。自分の一本だけのバラの木を世話していたチャドは、彼女を呼び止めました。チャドは、ハサミを手にしたまま爽やかな笑みを浮かべて、何とか「こんにちは」の一言を絞り出しました。その彼女の名前はベティー。どんな時でも彼女の成功に賭ければ間違いないということで、「ベッツ」のニックネームで呼ばれることが好きな女性でした。その強い意志のおかげで、彼女は町一番の科学者となっていました。
二人は少し会話を楽しみますが、彼女の時間が尽きてしました。立ち去る前、今週ディナーはどうかと、彼女が誘ってくれました。チャドは一瞬ぽかんとした後、すぐにその誘いを受け入れました。(これはロマンスです。幸せな感じの音楽をここでスタート!)
ディナーの最中、チャドは周りの人を助けるのが好きだと話し、ベッツはそれに興味を示します。綺麗に撫でつけられた髪形ですが、どうやらチャドは良い人のようです!
そしてチャドが料理のスキルを上げようとしていると聞くと、ベッツはトキメキを感じました。科学の研究で疲れた一日の後、家で温かい手作りの夕食が待っているというのは、とても素敵です。
二人は長い時間話し込みました。…チャドが落ち着かなくなるほど長く。つまり、おトイレが気になるほどに。お腹(と膀胱)が一杯になったチャドはディナーを終えることにし、支払いを割り勘にして、それぞれ帰宅しました。花火はまだ上がらないの…って何を期待していたんですか?これは初めてのデートですよ!
さて、ベッツはアウトドアが大好きだったので、チャドをキャンプに誘いました。チャドはキャンプにも興味を引かれましたが、それ以上に新しい気になる相手と二人っきりになれる時間にワクワクしていました。互いの仕事のこと、趣味の事、将来の夢、希望について楽しく話し合い、ベッツはチャドの寒いジョークさえ、すべて気に入りました。二人きりの時間こそが彼らの必要としていたものだったのです。キャンプと言えば熊との遭遇。そして、その熊を家に連れ帰るのがよくある風習。
二人にも全く同じことが起こりました。
まさに嵐のようなロマンス。チャドはすぐにベッツの立派な家に引っ越すことになりました。チャド、ベッツ、ベアと名付けられた熊の3人で暮らすのには十分な広さです。チャドは、一本だけのバラの木を裏庭に移植までしました。
チャドはお城のような家で、まさに人生の王様になったような気分を味わいました。世界一、幸運なシムです。今こそ、二人の関係を次に推し進めなければなりません。そして、特別にロマンチックな夜、チャドはとっておきの言葉を用意して片膝をつきました。
「私と結婚して!」。準備万端プロポーズを口にしようとしたチャドを遮り、先に口を開いたのはベッツでした。
チャドはびっくりしつつも、幸せで一杯になりました!チャドはポケットから指輪を取り出し、彼女の指に嵌めました。二人は抱き合い、ベアはそれを窓越しに見守りました。
しばらくして、二人は誰もが想像する最高の結婚式を挙げて、夫婦になりました。
そうして、お城のような家で末永く幸せに暮らしたのです。
3人全員で、めでたしめでたし。
お話は以上。王様にも相応しい愛の物語でした。チャドは仕事を辞め、最終的に少し腕の良い料理人となりました。ベッツは昇進を果たし、チャドが寂しくないようにバラの茂みをもう一つ買いました。ベアはお肉を食べて、お昼寝をしています。
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